今回は料理の経験ゼロでどのようにして僕が料理を覚えていったのかを書いていくことにします。
育休取得前の終わっている僕
一人暮らしは10年以上していましたがその生活はひどいもので、自炊をしたのは10回もありません。
ご飯は毎日外食で冷蔵庫はありましたが電源コードは抜いてました。
そもそも家に食べ物は持ち込まないようにしていて、全て外食で済ませていました。
自分で作るよりも外で食べたほうがおいしいし、ムダがないと考えていた、と言えば聞こえがいいかもしれませんがただのズボラです。
しかし食べること自体は好きだったのでいろんなものを食べに出かけていました。
東京に住んでいるときは恵比寿というおいしいお店がたくさんある街に住んでは毎日食い道楽していました。
そのためおいしい料理というのは食べ慣れていたかもしれません。
結婚してからも料理は奥さんに任せて何もしていませんでした。
一度だけサンマの唐揚げを作ったことがありますが、三枚おろしを初めてやってみたところ小指くらいのサイズの身しか残らなかったのを覚えています(笑)
また僕は小さい頃から不器用で適当な正確なのでミニ四駆という小さい頃に流行ったプラモデルも自力でちゃんと走らせられたこともないです。
何かを作らせたら基本的に雑な作りのものができあがるタイプの人間でした。
さてそんな僕が男性育休を経てどうなったでしょう。
男性育休終了後の現在
男性育休の開始と同時に料理の練習を始めました。
料理教室には行っていません。
始めて3ヶ月目くらいから毎日3食4品くらいバリエーションをつけて作れるようになりました。
得意料理は照り焼きチキン、ブリ照り、エビチリ、白身のムニエル、スクランブルエッグ、チャーハンてなところです。
どれも手の込んだレシピではありませんが10分くらいで作ることができます。
僕の料理の写真を少しだけ公開します。
どれも難しいものではありませんが、個人的にはコンビニ飯よりは確実に安くてうまいです。
こんな不器用でズボラな僕でもここまでできるんだなぁと自分でも驚いていますし、なにより奥さんが一番喜んでくれました。
育休中は奥さんが朝起きて来ても、授乳を終えても、いつでも温かいごはんがすぐ食べられるようにしました。
もちろん後片付けも食洗機メインですが、ひとりでできるようになりました。
食材の買い出しは3人で行っていました。
※このサイトを妻に見られるとぶっ飛ばされますが、たぶん僕のメシのほうがもはや旨いです
ひとりで料理ができるようになるまで
料理ができる、というよりなにかスキルを身につけるようになるための方法はどれもそんなに違わないと思います。
それはやる気と技術をどう高めるかです。
それぞれ書いていきます。
やる気の入れ方
実は育休に入りたてのころは料理をするのも正直あまり身が入っていませんでした。
しかしとある状況になってから劇的にやる気が出て上達していきました。
それは
自分がやらないとメシが出てこない状況にした
ことです。
実は最初は奥さんと家事も育児もはんぶんこで分担してやっていました。
そうすると僕のターン、奥さんのターンがあるわけですが、自分のターンというのはあくまで奥さんのオマケというか、奥さんが調理したものの残りを少しいじったりする程度であくまでサブっぽい感じになってしまいました。
分担しているといっても実際は奥さんの指示をもらいにいってそのとおりにやるというまるで主体性のないものでした。
食材を買いに行っても基本的には奥さんがすべて決めて僕がその指示どおりやるというスタイル。
このときは正直あまりやる気が出ませんでした。
しかし開始3週間で大げんかしてから、家事と育児のはんぶんこは辞めにして、奥さんが育児に専念する一方で僕が家事を主にひとりでやるという分担にしたのでした。
僕がやる気が出るようになったのはここからです。
なんといっても自分がやらないと家族の誰もメシが食えないのです。
分担を変えてすぐに自分ひとりで買い出しに行くことになりました。
そのためにはあらかじめ自分で何を作るかも考えていく必要があります。
こういう状況になると勝手にアタマが回転しだしたんです。
僕も家事育児の経験はゼロですが、社会人経験は15年くらいあります。
その生活で恐らく1000人くらいと仕事をしてきましたが、仕事でも一部を切り出してやらせるよりも思い切ってまるごと渡したほうがやる気を持ってやってくれる人が多いように思います。
また、ベテランが異動して抜けてから急に後進が育つみたいなのもよくあります。
荒療治かもしれませんが、思い切って仕事を任せきるのが僕の性には合っていたようです。
きっとバリバリ働いてきた人には共感してもらえるのではないでしょうか。
そこからは僕の育休が終わるまでの約半年、僕の妻が台所に立って料理を作ることはほぼありませんでした。
自分は覚えていないのですが夏くらいに一度妻がキッチンに入ってきて、
「俺の持ち場を荒らすなよ」
と言ったらしく妻は笑っていました。
技術の学び方
技術の学び方は正直僕なんかより参考にすべき人はたくさんいると思いますが、ここでは僕のおすすめ勉強方法を書いておくことにします。
騙されたと思ってコレを作ってみ
正直僕は長かった一人暮らし時代に「自炊はカレーくらいしかできない」とよく言っていました。
しかし今となって思うのですが、実はカレーってそんな楽な料理ではないんですよ。
簡単なんですが、楽ではない。
これがすごく大事なポイントです。
やっぱり育児も家事もとなると忙しいので楽なレシピがいいのですが、簡単だからといって楽ではないんです。
そこで色々調べてみるとカレーよりもはるかに楽でおいしく作れる料理っていうのがあるんです。
その中で僕がめちゃくちゃ感動したレシピを紹介するのでまずは騙されたと思ってそれを作ってみてください。
時間は10分もあればできます。
①醤油・酒・みりんを大さじ2ずつ混ぜたタレを作る
②400g以下の鶏もも肉を勝ってきて皮を下にフライパンに置く(できればフォークでプスプス穴を刺すとよいが面倒ならなしでOK)
③フタをして中火で放置
④3分でひっくり返してまたフタして放置
⑤3分で火を止めてクッキングペーパーで水気を取る
⑥タレを入れて中火でタレがトロトロになるくらいまで煮詰める
完成!
あとはこれをキッチンバサミで切るなりフォークで食べるなりする。
にんにくおろしをお好みで。
実はこれ最初に僕が自力で作った料理なんですが、めちゃくちゃうまかったんです。
そしてそのとき奥さんの里帰り出産にくっついて行ってたので、奥さんの家族にも食べてもらったのですが全員感動してくれました。
しかもこの料理、包丁もまな板も使わないんです。
肉をトングでフライパンに乗せるだけ。油もいらない。
鶏もも肉なら200円くらいだと思います。
この簡単さでこのおいしさならきっと松屋で食うのがバカバカしくなると思います。
こういうのを繰り返していけばどんどんレパートリーが増えていくわけです。
ロジカル調理との出会い
僕がこのレシピを知ったのはロジカル調理という本からです。
この本はバリバリ理系の僕が好きそうという理由で料理好きの同僚が薦めてくれたものなのですが、たしかに僕の性格にはピッタリでした。
この本は料理あるあるの「きつね色になるまで」「こんがり」みたいな表現が一切なく、調味料も大さじ○杯、調理時間も中火○分といったように全て定量的に書いてくれていたのです。
また、浸透圧がどうだとか科学的な根拠も豆知識として楽しめました。
料理に限らずマニュアルというのは得てして”ある程度デキる人”じゃないと使えないものって多いです。
”きつね色”と言われても人によってめちゃくちゃ解釈に幅が出そうですもんね。
その点、こういう誰が見ても1つの意味に決まるマニュアルというのは本当に素晴らしいです。
この本の中から調理時間が短くて手間がかからないものをピックアップしてどんどん作っていきました。
僕がこの本でおすすめなのは、チャーハン、豚の生姜焼き、ブリ照りといったメニューです。
タレの基本形として醤油・酒・みりんを1:1:1でブレンドするといいというのもこの本で学びました。
このおかげで適当に作るときでもタレに困ることはありませんでした。
You Tubeもめちゃくちゃすごい
時代は進んでいましてYou Tubeでもお手軽で本格料理が作れるノウハウがこれでもかというくらい公開されています。
マスオさん育休もいい勉強になる
飛び道具も上手に使う
調味料は高いものを使ってみる
僕が実践してみてすぐ効果を実感できたのは高い調味料を使うという方法です。
料理の味を決定づけるものは
- 素材
- 火加減
- 味付け
なわけですが、ぶっちゃけ素人料理は味付けをなんとかすればかなり印象が変わります。
そのときに飛び道具として活用するのが高い調味料なのです。
正直高い調味料を使っているというイメージだけで旨く感じるようになります(笑)
素人の舌なんてそんなに実態わからないですからね・・
やり方はとってもカンタン。
Amazonで醤油、味噌などほしい調味料を検索して良さそうなレビューの商品を片っ端から買うことです。
僕のおすすめとしては、レストランで使われている、とかご当地ものなんかだと気分がアガります。
多少高くても尻込みせず買う
調味料は思い切って奮発するのがオススメです。
素人料理は調味料でだいぶ印象が変わるというものさることながら、調味料にお金をかけるのは実はコスト面でも理にかなっています。
というのもどうせお金をかけるなら素材よりも調味料にかけたほうがトータル安く上がるというライフハックがあるからです。
調味料というのは奮発しても2倍くらいです。
たとえば僕が使っている醤油はひと瓶で1200円くらいしますが、それでも3ヶ月は持つので月当たり200円くらいのコストアップで済みます。
しかし素材で奮発してしまうと月に200円はおろか1回の買い物で簡単に吹っ飛んでしまうでしょう。
しかもどうせ素人にはその違いがわからなのに・・
このようにお金をかけるなら購入頻度に着目してより購入頻度が低いものにお金をかける、そして出来上がりを左右する加工のプロセスの終盤でお金をかけるのが投資効率が良くなる方法なのです。
(ちなみにこれは普段のビジネスの知識の応用です)
高い調味料を用意すると、逆にその調味料を活用できるレシピを探すようにもなります。
こうすることでよりレパートリーにも広がりが出ていくのです。
お金に物を言わせる
これは最初から知らないほうがいいかもしれません・・・
それほどまでに破壊的なのです・・
それは
ホットクックを使うというやり方です。
ホットクックというのはいわゆる自動調理鍋のことで、素材と調味料を入れてスイッチを押すだけで料理が出来上がるという悪魔の壺です。
(ホットクックはシャープの商品名で、他に有名どころとしてヘルシオがあります)
このホットクックで作った料理というのが本当に旨い・・・!
ゼロからせっせと料理を作ってきたからこそその威力にはたまげました。
豚の角煮、スペアリブ煮込み、クリームシチュー、タンドリーチキンなど手間ひまかかる煮込み料理が5分くらいの仕込みであとは勝手に出来上がります。
クオリティも半端なく高いです。
ホットクックは5万円くらいしますが、余裕でもとが取れると思います。
ホットクックが旨い理由
ホットクックが旨い理由としては、火加減の調整と調味料を入れるタイミングが抜群だと言われています。
人間だと80℃を超えてくると指で触れませんし、中の方となるともっとわかりません。
それをホットクックだと全て自動で感知して最高のタイミングで調理することができるのだそう。
しかも鍋を密閉した状態で調理できるので温度を均一に保ちながら風味も逃さない工夫もされているのです。
人間がかなうはずがありません!!
ホットクックに高い調味料を組み合わせれば料理の3大条件である火加減と味付けがどちらも最高レベルでできてしまうわけです。
しかも料理の大変な火の番をする必要もないので時間も大幅に節約できます・・
控えめに言って神・・!
ホットクックが我が家に来てからは毎日毎日酷使し続けました。
そのせいか自分の料理のレパートリーの増え方は少し鈍ってしまいました(笑)
とはいえホットクックは焼き料理などはそこまで得意ではないので焼くときはやっぱりフライパンを使います。
きちんと自制できる人はホットクックと併用しながら料理の腕を磨くとよいですが、そうでない人には両刃の剣かも・・
まぁなんにせよ奥さんに毎日栄養があるおいしいものを食べさせるという目的のためなら手段はどれでもよいと思いますのでぜひ自分の性格も含めて検討してみてくださいませ!!
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