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男性育休のせいでクビになる可能性は?僕たちにできる対策とは?

男性育休ライターでファイナンシャルプランナーの『ズボラ夫』と申します。

僕は2020年に8ヶ月の男性育休を取得しました。

このブログでは男性育休に関するノウハウ日本一を目指し、文庫本5冊分のノウハウを無料で公開しています。

単に苦しい育児で終わらせるのではなく、『楽しい育児』、『スキルアップする育休』を体現。

おかげで毎日料理を作りながら、英語も話せるようになり、プログラミングもできるようになりました。

また育休中に始めた株式投資でも200万円を超える含み益を得ることができ、収入面でも大きくプラスにすることができました。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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会社は男性育休の拒否も解雇もできない

男性育休を理由に解雇されることは法律で禁止されています。

まず最初に押さえておくべき重要な事実が2つあります。

ポイント
  1. 育休は国の制度であり、会社は拒否ができない
  2. 育休取得を理由に労働者を解雇や不当な目に遭わせてはいけない

不当な目に遭っている人もいる事実

しかし法律では禁止されているものの、一方で不当な目に遭っている人も実在しています。

カネカ育休対応問題に見る、マタハラ・パタハラ炎上の理想的対応 - BUSINESS LAWYERS
【BUSINESS LAWYERS】 育児休業から復帰直後の男性社員が関西転勤を命じられ、社員の妻がTwitterで会社の対応を非難するツイートを発信。夫妻に同情する数多くのコメントが次々とネット上に寄せられ、瞬く間に「炎上」に至ったカネカの育休対応問題。...
35歳男性、育休申請したら上司から「出世は諦めろ」と言われました(岩城 みずほ) @moneygendai
今回は、男性が育児休暇を取ることについて考えてみたいと思います。一般に「パパ休暇」と呼ばれている制度は、ママの産後休業期間中(出産後8週間以内)にパパが育休を取得していても、再度、育児休業を取得できるというものです。しかし、今でも男性の育児休暇取得率は低く、職場での理解は少ないのが現実。職場で育児休暇を取ると伝えたとこ...

1つ目の事例はTwitterを中心に炎上したのでご存じの方も多いかもしれません。

カネカという会社で男性育休を取った方に対し、復帰後すぐに関西転勤を言い渡し、仕事を辞めざるを得なくなった案件です。

2つ目は男性で育休を取るなら出世は諦めろと上司に言われた事例です。

この2つの事実はどう考えればよいでしょうか?

泣き寝入りするリスクは消せない

僕は新卒で今の会社に入って15年近くになりますが、会社に不当な扱いをしたという証拠を突きつけるのはまず不可能だという実感があります。

もちろん

男性育休を取ったのでその見せしめに関西に転勤させます

というような言い方をしていたならまだしも、記事にある通り

「本件では、育休前に、元社員の勤務状況に照らし異動させることが必要であると判断しておりましたが、本人へ内示する前に育休に入られたために育休明け直後に内示することとなってしまいました。」

のように言われてしまったら社員としてはどうしようもないですよね。

少し前に『沈まぬ太陽』という映画を見ていたら渡辺謙演じる社員が労働組合で賃上げ要求を勝ち取ったのちに、『キャリアアップ』という名目で延々と海外の僻地を異動させられるという話がありました。

誰がどう見ても左遷や報復人事なのに、人事部長に『キミに期待しているんだ。頼むよ』と言われてしまったらもうどうしようもない、それが会社というものでしょう。

そして不当だと感じて戦ったしても未来は明るいものにはなりません。
仮に勝ったとしても以前のように心地よく居られるとは考え辛いからです。

結局は男性育休を取るということは一定程度のリスクを覚悟する必要があるということです。

自分の身は自分で守る覚悟

育休を取ることは国に認められた権利です。

しかし国が守ってくれるかはわかりません。
育休を理由に左遷したかはハッキリしないからですね。

その危うさは自覚した上で男性育休を取ることをおすすめします。

それはつまり自分の身は自分で守るという覚悟を持つということでもあります。

どうやって自分の身を守るのか

ではどうすれば自分の身を守れるのでしょうか。

それはスキルアップすることだと僕は考えています。

スキルアップは次のいずれかの可能性を高めるからです。

ポイント
  1. 会社における自分の価値が上がる
  2. もし会社にいられなくなっても転職できる確率が上がる

育休中は職場を離れますので実務のスキルは確実に落ちていきます。
それは間違いありません。

そのまま育休から復帰を迎えるとただ業務スキルが落ちた、そして早く帰宅しないといけない社員になってしまいます。

家庭との両立を考慮してくれる会社もあれば、内心ではガッカリしている会社もあることでしょう。
前者でも責任の少ない職場への配置転換が検討されるかもしれませんし、もし後者であれば左遷の確率が密かに上がっているのかもしれません。

しかし育休中にひとつでもふたつでもスキルアップしていれば話は違ってきます。

たとえば僕は育休中にプログラミングを勉強しました。

その結果、復帰後に企業のリストに電話番号を調べて追記するという作業がありましたが、ネットから自動取得するプログラムを1時間で自作し、人力では20時間かかるところを自動化することができました。

また、競合他社が公表している新規出店店舗の情報も本来毎日見に行かないといけなかったものが、自動で取得して変化があればメール通知するプログラムも作りました。

こういうことは育休前にはできなかったことなので育休のおかげでできるようになりました。

それだけ自分の付加価値が上がっているということです。

育休が職場に迷惑しかかけていないという思い込みも問題

そもそも育休でスキルアップをするという発想自体が今の日本にはありません。

現状の育休はどちらかというと『共助』的な『残る人に負担をお願いして肩身狭く生きる』ことを推奨するシステムです。

僕は少しでもスキル低下を防ぐためにスキマ時間で通信教育でもやろうかと、会社の通信教育プログラムを育休中でも受講できるか聞いたところ、

育休中に何を言ってるんですか!

と怒られてしまいました。

しかしこういう考え方こそが育休取得者のスキル低下を加速し、すなわち職場に残っている人への負担が増える結果になるのでは?と考えています。

確かにワンオペ育児をやりながらスキルアップするというのは不可能に近いとは思いますが、夫婦揃って育休を取れば実際かなり勉強時間を確保することができました。

そして実際に職場復帰してからも以前ではできなかったことができるようになっています。

こういう良さも男性育休を取得する大きな目的だと思うので、そろそろ育休が迷惑だけかけて慎ましく生きるという思い込み自体もなくしたほうがいいのではないかと考えています。

会社にぶら下がる意識自体が問題

そもそも

育休を取ることで会社にいられなくなったらどうしよう

と心配するということは、自分が会社にとって必要不可欠な人材ではないと言っているようなものです。

会社にとって絶対にいなくなられては困る人材ならそれが理由で左遷されるようなことはまずないでしょう。

もちろん本当にいなくなられては困るから育休を止められることはあると思います。

会社に養ってもらっているという意識でぶら下がっているだけなら、育休以前にそういう人材が要らないのです。

育休を取るという事実も、取る人の振る舞いしだいできちんと家庭との両立をしようとしているのか、仕事がしたくなくて取っているだけなのか見方が分かれることを忘れてはいけません。

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