こんにちは。日本一男性育休について書いている京大卒ただのサラリーマンの『ズボラ夫』です。
私は家事育児経験ゼロながら8ヶ月の男性育休を取得しました。
そして育休中に工夫してお金は減収するどころか200万円も増やし、そして英語も話せるようになりました!
このサイトでは『ただのサラリーマンの育休』をテーマに、男性育休全般や、男性育休に挑む心構えやノウハウを文庫本5冊分のボリュームで詳しく紹介しています。
現時点でこのサイトよりも男性育休の情報がまとまっているサイトはないと自負しております。
さて、この記事では
ザ・日本のサラリーマンともいうべき超年功序列型の日本企業でオフィスで初の男性育休を取ったのか
について書いていきます。
私は京大から新卒で今の会社に入社し、同期との出世争いにも負けず順調にキャリアを重ねていました。
そんな私がなぜキャリアを失いかねない男性育休を取ったのかについてお話します。
それでは早速いきましょう!!
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男性育休を取ることは恐怖
僕が男性育休を取ったのは2020年。
ちょうどセクシー大臣こと小泉進次郎さんが男性育休を取るといって騒いでいたときです。
まだまだ世間的には男性育休は一般的でもなく、そして自分の会社でもほとんど取得者はいませんでした。
少し前に自分と同じようにキャリアを重ねていた先輩が男性育休を取ったのですが、復帰後にほどなくして会社を去っていました。
理由はわかりませんでした。
そして自分の働いていたオフィスでは男性育休取得者は知っている限りにはいないという状況でした。
僕が男性育休を取ったのはまさにその真っ只中だったわけです。
そりゃ恐怖しかないですよ
さすがにクビはないとは思っていましたが、重ねてきたキャリアがストップする、つまりレールから外れる可能性は大いにあると思っていました。
実際に自分の上司からその可能性は否定できないと言われていました。
なにしろ会社の昇進システムが勤続することが前提になっている以上、それが止まるのはむしろ自然なのことだったのです。
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男性育休を決意した3つの理由
そんな男性育休を取ることへの恐怖以上に僕を男性育休取得に駆り立てたのには3つの理由がありました。
①ずっと子どもが欲しかった
僕は20歳くらいのころから漠然と子どもがずっと欲しいと思っていました。
そのために結婚を急ぐということもなかったのですが、結婚したのは33歳。
結婚自体が遅めでしたが、そこから4年間子宝に恵まれなかったんです。
この不妊期間は色々と考えることがありました。
妻も自分の友達たちがどんどん出産してだんだんと取り残されていくのが辛そうでした。
不妊が原因の夫婦喧嘩もたくさんありました。
そんな中、一度奥さんが妊娠したんです。
手を取り合って喜んだのもつかの間、流産してしまいました。
そこからは失意の時間を夫婦で過ごしました。
今思い返してもツライ時間です。
そしてもう妊活はやめよう、子どもがいなくてもいいじゃない。
と言っていた矢先、奇跡のように来てくれたのが我が子でした。
僕は待望の子がようやく来てくれたのが嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そんなわけで僕はなんとしても男性育休を取りたいなぁと思ったのでした。
そして子どもと毎日時間を過ごせたらめちゃくちゃ楽しそうだなぁと思っていました。
そのころは子育ての大変さを全く知らなかったので無邪気にそんなことを感じていたわけですが、逆に無知だったのが良かったのかも知れませんね(笑)
なにはともあれそういうことで男性育休を取ることになったのでした。
②子どもをきっかけに夫婦仲を壊したくなかった
僕は勉強するのが好きなので、妊娠中にたくさん予習をしました。
子育てに関する本は80冊くらい読んだと思います。
そんな中で読んだ『妻のトリセツ』という本がなかなか衝撃的でした。
ヒットしたので覚えている人も多いのではないでしょうか。
この本では特に子育てのスタート時に旦那の振る舞いがダメだと一生かかっても消えない爪痕を残してしまい、その後ずっと夫婦の仲が壊れたままになるということを繰り返し説いていました。
確かに周りを見渡しても子どもがいない夫婦と子どもがいてそこそこ大きくなった夫婦を比べると、子どもがいない夫婦に比べて子どもがいる夫婦のほうが圧倒的に夫婦仲が冷めている印象があります。
ちょうどこの記事を書く少し前にこんなことがありました。
僕たち夫婦+0歳児で平日にフレンチのランチを食べに行きました。
すると隣のテーブルでは4人組のママさんが会話していました。
ママさんたちはみなさん中学生になるかならないかくらいのお子さんがいるようですが、僕たちが帰るまでず~っと旦那さんの愚痴を言い合っていました。
話としてはこんな感じです。
家のことを何もしないからイラつく
子どもの面倒も見ない
好き勝手にどこかに行く
そんなわけで
一緒に出かけたくない。
どころか
一緒に家でご飯も食べたくない
そうです。
経済的にはいないと困るから一緒にいるが、精神的には全くアテにしてない
という言葉もありました。
こうなったら夫婦って終わりじゃないですか?
もちろん子育てのスタート時にミスったからこうなったとは限りません。
途中のどこかでほころびが出始めたのかも知れません。
しかし僕自身を振り返ると、僕は子どもができる前は家事も全くできませんでしたしやる気もありませんでした。
子どもはほしいと思っていましたが、じゃお世話をしたかったかというと正直そういうわけでもなかった気がします。
そんなときに『妻のトリセツ』を読んで、ハッキリと夫婦仲が冷めきった自分の将来を見通してしまったんです。
僕は子どもをきっかけに夫婦仲が壊れるというのは絶対にしちゃいけないと感じました。
自分のキャリアを守れてもその代わりに家族を失う
そういう未来がいいとは思えなかったんですね。
これが男性育休を取ることにした一番大きい理由であり原動力だったかもしれません。
③人生になにか大きな変化が欲しかった
上2つはそこそこ真っ当な理由というか、美談過ぎるかなという気もするのですが、最後の理由はだいぶヨコシマな部分があります。
ちょうど子どもができたころに僕は会社人生に少し嫌気が差していました。
あまり仕事の内容が面白くないこともあって毎日惰性で過ごしていたように思います。
毎日はすごいスピードで過ぎていくのに自分はただ息を吸って吐いているだけの人生に感じられました。
そんな中奥さんの妊娠がわかりました。
僕は男性育休を取れば人生の転機になるかも知れないとパッと思いました。
男性育休を取っている人というのはまだまだいませんし、そういうレアな体験をしてみたいと思うようになりました。
そしてなにより仕事から離れられるのも嬉しかったのです(笑)
この理由はそんなに褒められたものではありませんが、結果的に男性育休を取ったことで僕の人生は大きく変わりました。
このサイトでこの記事を読んでいただいているのも僕が男性育休を取ったからに他なりません。
男性育休を取ることは残念ながら労働者としてリスクがあるのは事実です。
収入が減ること、業務スキルが落ちることに加え、仕事のポジションを失うことなど向かい風があります。
実際に僕もある程度のリスクは飲み込んで男性育休を取る決心をしました。
結果的には会社でのポジションを失うことなく現在に至りますが、それ以外にも多くの方にブログを読んでいただき、たくさんの交流をすることができています。
自分の書いた記事がスマートニュースのアプリに掲載されるような日が来るとは思っていませんでした。
男性育休が普及していないからこそただの平凡なサラリーマンであった僕も注目してもらえるチャンスがあったという言い方ができるかもしれません。
これからパパになる人にはそういうチャンスがあるかもしれません。
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