こんにちは。京大卒ただのサラリーマンの『ズボラ夫』です。
私は家事育児経験ゼロながら8ヶ月の男性育休を取得しました。
このサイトではその経験をもとに男性育休に挑む心構えやノウハウを詳しく紹介しています。
さてこの記事では
どうすればクビになる可能性を減らせるのか?
もしクビになったらどうすればいいの?
男性育休を理由にクビにしたり閑職に追いやったりということは法律で禁止されています。
それにも関わらずこういう目に遭わされる人はたくさんいるのが現在の日本です。
1労働者として我々にできる備えは何でしょうか?
この記事ではこういった男性育休を取ることによって職を失うリスクへの対処方針を解説しています。
男性育休でクビになることは他人事ではない悲しい現実
残念ながらこれだけ男性育休の必要性が訴えられている世の中でも男性育休を取ったせいでクビになる人はいます。
クビにならなくても「出世は諦めろ」と言われたり、閑職に飛ばされたりと実際にキャリアの道が閉ざされる人も少なくありません。
育休を理由に解雇したり閑職に追いやったりということは法律で禁止されていますが、残念ながら何らかの理由をつけてそのような目に遭わされている人もいるのです。
実際に僕の妻も育休を取りたいと職場に申告したところやんわりと辞職を促されていました。
クビにするのはできなくても本人の希望で辞めるのなら問題ないというわけでしょう。
女性が相手でもこの調子です。
「男が育休なんてありえない」と考えている方もまだまだいます。
そういう状況の中で男性育休を取るというのは、育休を取ることによる不利益は法律で禁止されているから大丈夫とは言い切れないということです。
いざこういう状況になったときに組織と戦うことはできると思いますが、仮に勝ったとしてもその先気持ちよく過ごせるとは考えにくいでしょう。
そのため、残念ながら現時点では最悪のケースも想定しながら育休を取るしかないと言うしかありません。
僕の場合は自分の会社の社風も勘案してクビになることはないだろうとは思っていましたが、ブラックボックスである昇進への影響は正直不明でした。
もちろん育休による直接的な影響はないと会社は表明してくれました。
しかし人事考課は大半がブラックボックスであり、登用しない理由というのは育休を理由にしなくてもいくらでもつけられるものだというのは会社員生活で十分知っていました。
仮に男性育休を取ったせいでそんな目に遭ったとしても今のところ誰も守ってくれません。
自分の身を守るのは自分しかいない
そう強い自覚を持って男性育休に臨むべきです。
「そんなのおかしいじゃないか」
そう思う人もいるでしょう。僕も思います。
そしてそういうのを変えようと男性育休の義務化を推進したりしている活動家もいます。
しかし残念ながらあなたの身になにかあったとしても守ってはくれないでしょう。
その人の主張を裏付ける悪い例として掲載してもらえることはあるかもしれませんが、元通り会社復帰の手助けをしてくれることはまずないでしょう。
残念ながらそれが現実。
それを理解した上で決断していくことが今求められています。
スキルがあれば自分を守れる
そんなわけで僕が提唱している自分の身を守る方法は『育休中であっても勉強を頑張ること』です。
その理由は次のとおりです。
極端な例ですが、男性育休の間に弁護士資格を取れた自分を想像してみてください。
おそらく職を失うことは怖くなくなるはずです。
僕が男性育休中にも勉強を薦める一番の理由は男性で育休を取ることによるリスクから自分を守ることそして最悪クビになっても転職確率を高めるためです。
だからこそ育休中に時間を見つけてスキルアップすることが重要なのです。
意外にガッツリ勉強できた育休期間
僕は育休中に毎日3時間くらい勉強していました。
夜の20時には寝かしつける『ねんトレ』をしたおかげもあって毎日22時には自由時間を取れていました。
それに加えて日中も家事や育児をしながらの勉強法を確立できたおかげで1日3時間くらい勉強することができたわけです。
もし1年間育休を取ったらちょうど1000時間勉強できるくらいの計算です。
仮に1000時間勉強できれば次のような資格がいずれも視野に入ることになります。
スキルが身につくと育休前よりできることが増えるケースも
自分の場合は男性育休の間にいろんなスキルを身につけることが出来ました。
ここではそれらを紹介したいと思います。
どれも男性育休を取っていなかったら身につけられていたかわかりません。
その中でも仕事に役立ったスキルはプログラミングによる業務自動化です。
僕は男性育休の間に色々プログラミングしていました。
半分は遊びみたいなものですが、たとえば次のようなものを作っていました。
オンライン英会話の自動予約
僕は男性育休の間にオンライン英会話をやっていましたが、人気の先生は空きが出てもすぐに予約されてしまいます。
そこで僕は3秒刻みで予約ページを読み込んで、一定以上の評価の先生の空きが出たら人知を超えるスピードで自動予約するプログラムを作りました。
そのおかげでいつも自分の受けたい時間に最高評価の先生の予約を取ることが出来ました。
アマゾン品薄商品の入荷連絡
僕が男性育休を取っている間はちょうど新型コロナウィルスの影響でマスクや消毒液を始め、バターやパスタなどいろんな商品が品薄になっていました。
そこで僕はアマゾンに1日数回自動で見に行って、そういう品薄商品が出品されたらメールで通知するプログラムを作りました。
このおかげで品薄商品が出たらすぐに購入することが出来たのです。
IPOへの自動参加
新しく上場する株式には前売りがあり、それをIPOと呼んでいます。
そのIPOで購入することができればかなりの確率で上場後に儲けを出すことが出来ます。
しかし当然ながら買いたい人が多く大抵の場合抽選になります。
大体当選確率は0.5%くらいと言われており、毎月10銘柄くらい募集があるので、だんだん応募するのがだんだん面倒になってきます。
そこで僕はこの応募を自動化することにしました。
僕のぶんと妻のぶんとで自動化しており、勝手にIPOの応募をしてくれるようになりました。
まだ当選していませんが、勝手に応募してくれてコスト0なので全く問題ありません。
当たるのが楽しみです。
英語も話せるように
僕は日系の大企業に勤めていますが、専門的なスキルを仕事で身につけるタイプの仕事ではないので正直転職するのはかなり難しい状況です。
そして他の日系の企業に移ったとしても待遇は相当厳しくなる場合が多いのです。
僕は労働年齢としては脂が乗っている30歳のときに転職活動をしたことがあります。
しかし残念ながら日系企業の場合はおおよそ年収が100万円下がるところしかありませんでした。
年収が上がるのは一部の外資系といったところで、年収を落とさないためには英語ができないとかなり厳しいのです。
また、僕は自分自身英語の必要性をあまり感じなかったことから真剣に英語を勉強したことがありませんでした。
しかし英語ができることによってコミュニケーションが取れる範囲が飛躍的に広がることから、自分の子どもには英語は身につけさせてあげたいと思っています。
ただ、それなのに親である自分が全く英語ができなければそれも厳しくなるというふうにも感じていました。
そういうわけで、最悪自分が会社にいられなくなったとしても自分のキャリア選択の幅を広げるという意味と自分の子どもと英語の勉強をしていくというふたつの目的から英語を勉強することにしたのです。
恥ずかしながら新婚旅行でアメリカ本土に行った際に現地でほとんど何も通じず、hot waterすらオーダーできなかった苦い体験があるほど、育休に入る前はほとんど何も話せない状態・・。
それが育休が明けるころには日常会話くらいなら難なくこなせるようになりました。
一度アメリカ人と話す機会があったときに自分の英語が現地で通じるかどうか判定してもらったところ、アクセントや発音はそこそこ違和感がなく十分通じると言われるレベルに。
ペラペラというにはほど遠いですし、英語で仕事をするとなったらまだ厳しい面はあると思いますが、ギリギリなんとか追いつけるくらいにはなれました。
英語は今の職場ではほとんど使いませんが、海外にも拠点があるので会社から見ても確実に活躍できる幅が広がっていると感じています。
子どもが小さいうちに海外勤務ができれば家族にとってもプラスなので復帰したあとの進路面談で早速グローバル希望を出してきました。
ブログという資産もできた
僕は育休中にブログを毎日書いていました。
ブログというのは面白いもので、毎日思考を整理して文字に起こすというトレーニングになることはもちろん、タイトル見出しや検索エンジン対策、広告をつけるなどワンストップのマーケティングとしては最良の教科書になったと感じています。
また、自分の書いた記事への反響はアクセス数や読者数といった数字として可視化され、評価されていきます。
WEBの世界は厳しく、記事がおもしろくないと数秒以内にどんどん離脱していきます。
またちょっとバズると人格を傷つけるようなカキコミも増えてきます。
そうして積み上げた数字は無形の財産となり、僕は男性育休ブロガーとして自著を書くまでに至っています。
確かに仕事をやらないというマイナスはありますが、もしかしたら仕事を続けているだけでは得られないような体験やスキルを身につけることができるかもしれない。
このように考えれば育休中に勉強を頑張ることが理にかなっていることがわかっていただけるのではないでしょうか。
スキルが錆びると職場復帰がしんどくなる
ここまで男性育休中にも勉強することの重要性を解説してきました。
育休中に勉強というのは「育休中は家事育児だけやるべき」と説く育児専念脳の方には到底受け入れられない主張だと思います。
しかし、女性の社会進出の観点で言えば、女性の社会進出を阻んでいたのは育休から職場復帰の間が地続きになっていない、つまり家のことしか手が回っていなかったがために仕事のスキルが落ちてしまっていたというのが間違いなくあると思います。
家事育児だけしかしていない状態からどうやって地続きで仕事復帰するのでしょう?
昨日まで家事育児専念、そして今日から仕事がんばれ!って無理じゃないですか?
男性育休の目的が男女ともに働ける状況を作ることなら、家事と育児だけに専念するのではなくスムーズに仕事復帰につなげるためにスキルを錆びつかせないことが重要だと考えています。
男性育休を女性育休の延長で捉えるな
ワンオペ育児だと勉強に手を回すことは難しいですが、夫婦力を合わせれば勉強時間を捻出することが可能なことは僕が実証済みです。
ワンオペ育児の場合は到底勉強時間を捻出することが難しいのは理解しますが、夫婦揃って育休を取っている場合にはそうとも限らないわけです。
しかしそういうことを考えずに
育休なんだから育児と家事以外をするなんてありえない!
という思考だとしたら、男性育休をこれまでの女性のみが取っていた育休の延長でしか考えられていないと自白しているようなものです。
男性育休を女性育休の延長でしか捉えることができないと男性育休で母親代わりをさせようとするようなトンチンカンな思考にもつながっていくのがよくわかります。
男性育休の意義を問うなら、パパとママが揃って育休を取ることで初めて成し遂げられることに目を向けるべきであり、『女性がこうしてきたから男性にも同じことをさせるべきだ』という思考は全くの的外れであることはきちんと認識しておくべきことです。
僕は育休中に勉強をしていると言ったところ、
「よくそんな時間あるね。ちゃんと育児してるの?」
と言われたことがありますが、二人で協力したら家事と育児を行った上で勉強時間は捻出できます。
まぁ普段勉強していない人から「育休中に勉強なんて!」と言われても聞く気になれませんが・・。
僕からすると育休中だから勉強しよう、ということではなくて普段から勉強するのが当たり前なわけだから、当然育休中でも勉強を継続できるようにするのが当たり前なのですが、普段から勉強しない人には恐らく理解できないのでしょう。
まぁそもそもそういうレベルの人に理解してもらおうとは思っていないですが、勉強しない人が勉強したい人の足を引っ張るのは小学生くらいからあったような気もします(笑)
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